読書紹介

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【読書感想】線は、僕を描く

2020年(第17回)本屋大賞第三位、砥上裕將さん著作の小説です。『黒白の花蕾』というタイトルで、講談社が主催する第59回メフィスト賞を受賞した作品を改題したものになります。著者の砥上さんは、プロフィールでは水墨画家となっていますが、本作で作家デビューしたと言ってもいいでしょう。なお、本作は『週刊少年マガジン』で漫画化連載されています。
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【読書感想】ノースライト

2020年本屋大賞第4位、横山秀夫さん作の小説です。こちらは本屋大賞以外にも、「週刊文春ミステリーベスト10 2019」国内部門で第1位、「このミステリーがすごい!2020年版」国内編でも、「 medium 霊媒探偵城塚翡翠」に続いて2位になっています。著者の横山秀夫さんは、これまでにも数多くのミステリー小説を発表していますが、そのいくつかが映画化、ドラマ化されています。
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【読書感想】首里の馬

第163回(2020年上半期)芥川賞受賞、高山羽根子さん著の作品です。首里城の火事は本作の執筆中に起きた出来事で、そのことと本作はまったく関係ありません。主要なテーマは、沖縄の歴史の伝承です。とても不思議な世界観ですが、芥川賞にふさわしい力作だと思います。
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【読書感想】medium[メディウム]霊媒探偵 城塚翡翠

2020年本屋大賞第6位、その他に、「このミステリーがすごい!」(宝島社)2020年国内編の第1位、「本格ミステリ・ベスト10」(原書房)の2020年版国内ランキングの1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)の「2019年ベストミステリー」と主要ミステリーランキングにおいて3冠を獲得した相沢沙呼さん著作のミステリー・サスペンスです。
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【読書感想】ライオンのおやつ

小川糸さん著作、2020年(第17回)本屋大賞第二位の作品です。タイトルだけから想像すると、アフリカのサバンナの生存競争かなとか、あるいは動物園の飼育日記のようなものかなという印象を受けますが、内容はまったく違って、ここで言う「ライオン」というのはホスピスの名前になります。ですので、「ライオンのおやつ」というのは、そのホスピスで出されるおやつのことを指します。
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【読書感想】破局

私を阻むものは、私自身にほかならない――ラグビー、筋トレ、恋とセックス。ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。ー遠野遥さん著作、第163回(2020年上半期)芥川龍之介賞受賞作です。1991年生まれの遠野遥さんは、平成生まれで初めての芥川賞受賞者となります。
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【読書感想】少年と犬

馳星周さん著、2020年度上半期直木賞受賞作品です。内容はいくつかの章に分かれていますが、初出は「オール讀物」2017年10月号の「少年と犬」、それから「男と犬」、「泥棒と犬」、「夫婦と犬」、「娼婦と犬」、そして最期に2020年1月号の、[老人と犬」という順番になっています。
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【読書感想】エンド・オブ・ライフ

ノンフィクション作家佐々涼子さん著作の、2020年「Yahoo!ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞」受賞作品です。エンド・オブ・ライフという英語のカタカナ表記ですが、直訳すれば「人生の終わり」ですが、これは人の終末医療、その中でも特に在宅によって最後を迎える人達や家族、医療関係者の看取りの物語です。
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【読書感想】銀花の蔵

第163回(2020年上半期)直木賞候補作に選ばれた遠田潤子さん著作の小説です。残念ながら直木賞受賞には至りませんでしたが、さすが候補に選ばれただけあって非常に面白く、読後感も良い作品です。老舗の醤油蔵を舞台にした家族の物語です。
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【読書感想】能楽ものがたり 稚児桜(ちござくら)

澤田瞳子さん著、第163回直木三十五賞候補作品です。候補に選ばれるだけあって、なかなか面白い作品でした。ひと言で言えば、能の演目の現代語訳とでも言えばいいのでしょうか。現代人には難解な能の世界をモチーフに、わかりやすくアレンジした短編集と言えるでしょう。
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