読書紹介

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【読書感想】店長がバカすぎて

早見和真さん著作、2020年本屋大賞第9位の作品です。角川春樹事務所の公式サイトによれば、発売日が2019年7月13日となっていますので、奇しくも今私がこれを書いている、ちょうど一年前に発売された作品のようです。ここに出てくる店長は書店の店長です。
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【読書感想】むかしむかしあるところに、死体がありました。

青柳碧人さん著作の2020年本屋大賞第10位の作品です。タイトルからわかるように、昔話をモチーフにして、それに殺人事件を脚色した構成になっています。誰でも知っている昔話のパロディ的作品ですから、読むのに特に苦労はありません。ただ、昔話の殆どの締めが「めでたしめでたし」で終わるところを、わざわざ殺人事件を絡めているわけですから、少なくとも愉快な展開ではありません。
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【読書感想】むらさきのスカートの女

第161回芥川賞を受賞した、今村夏子さんの作品です。とても面白い小説で、一気に読み切ることができます。会話が多いので話のテンポも良く、文字数は少なくて文体も平易なので子供でも難なく読めるでしょう。とにかく選挙カーのウグイス嬢のごとく「むらさきのスカートの女」を連呼しています。
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【読書感想】ムゲンのi

知念実希人さん著作の2020年本屋大賞第8位の作品です。最初はファンタジー要素が強いように思いますが、読み進めていくうちに、段々とミステリー色が強くなってきます。上下巻でかなりの大作になっていますが、その世界観に没入出来る方なら一気読みも可能でしょう。
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【読書感想】流浪の月

2020年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうさん作品の感想です。少女誘拐事件に端を発した本作で、主人公たちが苦悩するのは、大人たちの勝手な解釈や善意です。その間違いを伝える言葉の上手さや、固定観念を覆すためのすべがありません。周りに翻弄され、葛藤するうちに見出した自分たちだけの愛の形。
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【読書感想】背高泡立草

この小説は文体も内容もかなり難解な作品ではないかと思います。文章の言い回しもさることながら、何も考えずに読み進めていくと、流れからは一見無関係な話が突如出てきて戸惑ったり、主語が誰のものなのかわかりづらくて暫く考えたりする羽目に陥ります。
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【読書感想】宝島

真藤順丈著作第160回直木賞受賞。戦後の沖縄を舞台に、戦果アギヤーの英雄オンちゃんを慕う親友グスクとオンちゃんの実弟レイ、オンちゃんを恋い慕う女性ヤマコという3人の幼馴染みが主人公の物語。キャンプ嘉手納襲撃から行方不明になったオンちゃんを探す壮大な謎解きとミステリー。
ライフハック

【読書感想】大富豪からの手紙

本田健さんのいわゆる啓発小説です。最初は実際の大富豪から誰かへ書かれた手紙を期待していたのですが、小説というからにはフィクションです。現実感がないので内容的に重みは感じませんが、小説は小説としての面白さはあります。上から目線の啓発書を読むの...
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【読書感想】1R1分34秒

こちらも本年度(2019年第160回)の芥川賞受賞作、町屋良平さんの著作です。タイトルの1Rはボクシングの1ラウンドを指しています。 スポーツに疎い方以外はご存知と思いますが、プロボクシングは通常1ラウンド3分、それが終わると1分の休憩を入...
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【読書感想】ニムロッド

本作は第160回(平成30年下半期)芥川賞を受賞した上田岳弘さん原作の小説です。タイトルのニムロッドというのは、主人公中本哲史(ナカモトサトシ)の会社の先輩である荷室(ニムロ)さんのハンドルネームであり、また作中で引用されている「NAVER...
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