ドラゴン桜とFFS理論がおしえてくれるーという副題の付いた古野俊幸さん著作の実用書です。以前にご紹介した「宇宙兄弟とＦＦＳ理論が教えてくれる－あなたの知らないあなたの強み」の続編とも言える内容です。
内容紹介
テーマを受験や学校の勉強、社会人の資格取得やスキルアップなどの『学び』において、三田紀房さんの人気コミック『ドラゴン桜』と、その続編『ドラゴン桜2』とFFS理論を組み合わせて、自分の個性に合った「学び“型”」を知り、効率的な学びの方法で、勉強やスキルアップに役立てることを目的にしています。
読書感想
FFS理論については、【読書感想】あなたの知らないあなたの強みでも少し触れましたが、人の個性に与える因子を５つに分類して、どの特性が強いかによって、その人の特徴や個性を捉える理論です。
詳しいことは本の内容に譲るとしまして、今回の「ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型」では、そのうちの保全型と拡散型に大きく分けて、各々の特徴や、適した学び型が解説されています。
TBSの日曜劇場「ドラゴン桜」が最終回を迎えてからまだそれほど日が経っていないことから、ドラマのイメージが強く残っている方も多いと思います。登場人物がみんな特徴的なキャラクターで、その勉強法も個性的でした。私はこれに関しても原作を読んでいないのですが、随所に原作の漫画が挿入されていて、とても楽しく読むことが出来ました。
保全型と拡散型は、言い換えれば内向的、外交的となりますが、日本人の多くは保全型に分類されるということです。それぞれの適した学び型を大雑把に分類すると、保全型の人は積み上げが適しているのに対し、拡散型の人は取捨選択するのが良いとされています。
細かいことは本書を読んでいただきたいのですが、本文中に出てくる人というのは、たしかに昔こういう友達がいたなとか、会社の同僚に似たような人がいるなと、その特徴から納得できることが多々あります。
今は夏休みの真っ盛りであり、受験生の人たちには天王山とも言える時期だと思いますが、この本を読んで学ぶというよりは、ちょっとした息抜きに読んでみるのも良いのではないかと思います。また、学びと言うと受験生はもとより、おもに学生を連想しますが、すでに社会で活躍している人の中にも資格試験を控えた方もいるでしょう。あるいは、子供の頃にはどうしても馴染めなかった勉強が、社会に出てからの方がむしろ学びたくなると言ったことも多いかと思います。そのような向学心旺盛な方にもお勧めしたい一冊です。
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