50回目のファーストキスの舞台挨拶を見てきました

平井堅の主題歌がエンドレスにかかっていたので、いまだに頭の中で響いてますが、ちまたで話題の?、「50回目のファーストキス」の舞台挨拶を見てきました。

映画が終わってから記者やカメラマンの人たちが一斉に入場してきたんですが、その数の多いことに驚きました。司会やキャストの人たちの立ち位置やカメラの露出などを一通り確認したあとに、まず司会の日テレ女性アナウンサーが登壇、その後に監督と出演した皆さんの登場です。

上映後初の舞台挨拶だったので、酒樽の鏡開きや例の大ヒット上映中のフォトセッションなどもありましたが、舞台挨拶そのものは主役の2人を差し置いて、監督とムロツヨシ、佐藤二朗が飛ばしまくって、まるで居酒屋のスケベオヤジ達のノリでした。それはそれで面白かったんですが、さすがに長澤まさみちゃんは少々引き気味な感じもしました。用意されていた質問があまり答えやすいものではなかったのもありますが、そのうち「別に」とか言い出すんじゃないかと若干ヒヤヒヤもしました。

鏡開き用の酒樽の蓋がすでに割れていることを福田監督が暴露しちゃったり、ロケの合間の出来事で、水着にTシャツ姿でプールに入った長澤まさみを、プールサイドのスタッフたちが大喜びで見ていたのをムロツヨシが面白おかしく話したり、佐藤二朗が監督をお前呼ばわりして監督が多少切れ気味に怒ったりしたのは、まさに酔いの回ったおっさん達を彷彿とさせるものがあって、このメンバーならきっと撮影も楽しかったんだろうなと思えました。

以前、別の作品で試写会のときの舞台挨拶を見たことがありますが、その時はさすがにここまでくだけた感じではありませんでした。今回の舞台挨拶は非常に面白く感じたのですが(ヨシヒコの延長でやってるんじゃないかという印象は拭えませんでしたが)、きっとメンバーの違いなんでしょうね。

ところで、映画についてなんですが、これは予告編を見るだけで内容が殆ど把握出来てしまうでしょう。アメリカでドリュー・バリモア主演で制作された映画の日本版リメイク作品です。簡単に説明すると、ハワイを舞台に、プレイボーイが一度寝てしまうとその日の記憶を全て失ってしまう女性に一目惚れしてしまい、その恋を成就させるために奮闘するという内容です。別にファーストキスを50パターン紹介するわけではありません。一晩で記憶をなくすのは、ガッキーが主演した日テレのドラマで、「掟上今日子の備忘録」というのがありましたね。そう言えば、この「50回目のファーストキス」も日本テレビでしたから、来年か再来年に金曜ロードショーに登場するのでしょう。

メンバーが「勇者ヨシヒコ」の福田組ですから、シリアスと言うよりはギャグの方に目が行ってしまいがちです。だいたい長澤まさみの父親が佐藤二朗ですからね。長澤まさみも最近コンフィデンスマンJPで吹っ切れた演技をしてますし、この親子でどうすれば切ない気持ちになれるのか。大いに笑わせてもらいましたが、絶えずオチを期待する自分がいて、全米が泣くほどの感動はありませんでした。それでも近くから鼻をすする音が聞こえたりしてたので、きっと涙した方もいるのでしょう。映画に入り込めば、それなりに感情移入は出来なくもないとは思います。余韻も悪くないですし、あまり多くを期待しなければ肩に力を入れずに見ることのできる良作だと思います。なんとなくハワイだから何でも許されるみたいな気がしなくもありませんが。

ただ、ハワイに行くとそれだけで舞い上がってしまう日本人とか、山田孝之のような軟派ツアーガイドが実際にいるのもハワイあるあるですね。

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