安室奈美恵のラストツアーをドームに見に行ってきました

一昨日のことですが、安室ちゃんのライブ最終ツアーを見に行ってきました。この日はファイナルコンサート最終日にふさわしい晴天で、水道橋に向かう電車の中にはすでにライブツアーのTシャツを着た人たちが大勢いました。会場となる東京ドームは、こちらも大勢のファンで中に入る前からものすごい熱気です。

DJポリスならぬDJ警備員が、安室ちゃんの歌の歌詞にひっかけつつ、少しでも早く中に入るように誘導していますが、みんななかなか入ろうとしません。きっと外で仲間と待ち合わせしてたりするんでしょうね。天気が良かったので、あまり早くから屋内に入りたくないというのもあったかもしれません。

私はあまり入場の混雑に巻き込まれたくなかったので早めに入りましたが、ドームの中はエアコンが効いていて涼しいと言うよりも寒いくらいです。通路はまだそうでもないですが、会場の中はまるで冷蔵庫のように寒く、ずっといたら風邪を引くだろうと思ったくらいでした。中には安室ファッションに身を包んだかつてのアムラー達も大勢いましたが、毎度のことですがこういうライブは女性トイレの行列がものすごいことになりますね。見ていて気の毒になりますが、そうは言っても今日が最後のライブツアー、事前の準備は怠るわけにはいきませんね。

今回はファンのリクエストと新曲も含めた全30曲。少し遅れて始まったライブですが、HEROを歌い始めるとすぐに安室ワールド全開です。

とは言え、私が見ていたのは1階3塁側のスタンド席で、ステージまでの距離が相当ありました。肉眼では殆ど見えず、モニターに映った顔や映像でようやくわかるくらいです。

ただ、今回は昔見たライブと違って、舞台演出は殆どプロジェクションマッピングとCGが多い印象でした。きっとこの流れは暫く続くのでしょうが、便利な時代になりましたね。背景のプロジェクションマッピングとレーザー光線のまばゆい光、そしてスクリーンのCG。スクリーンではは時々過去のライブ映像と並べて比較してみたり、これはとても面白かったですが、多くのファンの人達はその時時の安室ちゃんと過去の自分とも重ね合わせていたのでしょう。

安室ちゃんのライブと言えばMC無しのぶっ通しで歌い踊りまくるという印象なんですが、今回はラストツアーの最終日ということで、最後に挨拶がありました。ワイドショーなどでその場面は結構放送されているので、ご覧になった方も多いでしょう。安室ちゃんよりも私の周りにいたファンの人達の方が号泣していました。

ドームの外ではチケットを入手できなかった大勢のファンの方が、ドームから漏れ聞こえてくるライブの音を拾おうと頑張っていたとのことですが、こんな私がライブに参加したことを申し訳なく思うと同時に、以前見たライブと変わらぬパワフルさと洗練されたショーに見入っていました。そう言えば、テレビで放送された安室ちゃんのインタビューで、こんな私を支えてくれてみたいな表現をしていましたが、なんであんなに謙虚なんでしょう。自分の息子に対して、母親が安室奈美恵で恥ずかしい思いをしないように生きているみたいなことを言っていましたが、安室ちゃんで恥ずかしいと思うようなら、私なんかどれほどグレているかわかりません。

それにしてもどうしてあんなに走り回って、踊りながら歌えるんでしょう。ステージの端から端までピンヒールで全力疾走していましたが、その後の歌も息切れ無しで歌ってしまうなど、常人には到底理解できません。ステージと言ってもドームに作られた特設ステージですから、その端から端までだと、野球のポジションでライトからレフトくらいまであるわけです。野球選手でもその距離を走ってフライを取るのは結構きついだろうと思うんですよね。しかも履いているのはスパイクではなくてかかとの高いハイヒールですから、普通の人なら走る事自体難しいだろうと思います。

そんなこともあって安室ちゃんのライブは見るたびに「凄い」という言葉が出てきてしまうんですが、きっとその凄いというのはこちらが思う限界のはるか上を行っているからなんでしょう。

今40歳ということですが、ライブを見ている限りではまだまだ出来るだろうと思いますし、あそこまでのパフォーマンスを見せられる人はそういないでしょうから、後継者のような人もなかなか現れないんじゃないでしょうか。きっと、しばらくしたらまた復帰を望まれるような気がします。

それにしても25年間文字通り走り続けてきて、それもまた通過点に過ぎないと言える彼女は、女性ならずともかっこいいと思えます。ライブからだけではわからない苦悩や葛藤もあったのでしょう。それでも彼女のライブは見ていて勇気づけられるし、何よりも刺激を受けますし、楽しんで欲しいというファンへの愛情を感じられます。その根底にはきっと母親としての愛情もあったのでしょうね。

この先、どういう安室ちゃんになっていくのか、ちょっと楽しみです。

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