読書紹介

【読書感想】つけびの村

2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。本屋大賞 ノンフィクション本大賞にノミネートされた高橋ユキさん著の作品です。
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【読書感想】雲を紡ぐ

第163回(2020年上半期)直木賞にノミネートされた、伊吹有喜さん著作の小説です。不登校になった娘とそれを見守る父母・祖父母の家族愛に満ちた作品です。羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語です。
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【読書感想】熱源

第162回(2019年下半期)直木賞受賞、また、2020年度本屋大賞第5位に選ばれた川越宗一さん著の作品です。樺太を舞台に、当時そこで暮らしたアイヌの人たち、理不尽な理由で流刑にあったポーランド人の学者など、実在した人たちが自らの民族と祖国にかけた熱い思いと愛情、誇りをかけた戦いを描いた物語です。
ライフハック

国内最大のクラウドファンディング『CAMPFIRE』のご紹介

クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語。多くの人から少額ずつの支援を募りながら、目的の事業やまちづくり、商品開発などを実現します。
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【読書感想】じんかん

物語の主人公は戦国時代三悪人の一人、松永弾正久秀。タイトルの「じんかん」というのは、感じで書くと「人間」です。普通は誰でも「にんげん」と読みますが、その場合は個人の意味を表す人間。これを「じんかん」と読む場合は「人の世、人の住んでいる世界や世間のことを指す言葉になります。
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【読書感想】夏物語

芥川賞作家の川上未映子さん著作、2020年本屋大賞第7位の作品です。500ページを超える大長編作になっていますので、読み応えは十分です。内容的にはAIDをきっかけにした家族愛、親子愛、あるいは精神論や倫理観の葛藤について書かれているようにも思えますが、おそらくはそうした選択をする女性の生き様を描いて、それを読者に問うているのではないかと思います。
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【読書感想】サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する

2020年(第3回)Yahoo!ニュース 本屋大賞 ノンフィクション本大賞ノミネート、梯久美子さんの著作です。サガレンとは今で言うサハリンのこと。日本名は樺太です。北海道のすぐ北にありますが、北方領土と違って、あまりニュースなどでも取り上げられることがないため、今の日本人にはあまり馴染みのない島になっていますが、かつては島の南半分が日本領だったこともあり、その当時敷設された鉄道が今も利用されているなど、日本との関わりも多い島です。タイトルの「サガレン」は、本書の第二部で多く語られている宮沢賢治時代に呼ばれていたサハリンの呼称です。
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【読書感想】線は、僕を描く

2020年(第17回)本屋大賞第三位、砥上裕將さん著作の小説です。『黒白の花蕾』というタイトルで、講談社が主催する第59回メフィスト賞を受賞した作品を改題したものになります。著者の砥上さんは、プロフィールでは水墨画家となっていますが、本作で作家デビューしたと言ってもいいでしょう。なお、本作は『週刊少年マガジン』で漫画化連載されています。
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【読書感想】ノースライト

2020年本屋大賞第4位、横山秀夫さん作の小説です。こちらは本屋大賞以外にも、「週刊文春ミステリーベスト10 2019」国内部門で第1位、「このミステリーがすごい!2020年版」国内編でも、「 medium 霊媒探偵城塚翡翠」に続いて2位になっています。著者の横山秀夫さんは、これまでにも数多くのミステリー小説を発表していますが、そのいくつかが映画化、ドラマ化されています。
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【読書感想】首里の馬

第163回(2020年上半期)芥川賞受賞、高山羽根子さん著の作品です。首里城の火事は本作の執筆中に起きた出来事で、そのことと本作はまったく関係ありません。主要なテーマは、沖縄の歴史の伝承です。とても不思議な世界観ですが、芥川賞にふさわしい力作だと思います。
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