2021年本屋大賞ノミネート作品

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【読書感想】逆ソクラテス

2021年本屋大賞第4位、第33回柴田錬三郎賞受賞作の伊坂 幸太郎さん著作の小説です。全部で五話の短編連作です。短編集で、収録作のうち最初の2篇は既発表のもの。残りの3篇が書き下ろしになりますが、以前の作品に微妙にリンクしている部分もあります。
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【読書感想】滅びの前のシャングリラ

2020年度の本屋大賞を受賞した凪良ゆうさん著作、2021年本屋大賞第7位、「キノベス!2021」第1位に選ばれた作品です。明日死ねたら楽なのにと夢見ていた。なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている「一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する」突然宣言された「人類滅亡」。
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【読書感想】自転しながら公転する

山本文緒さん著作で、2021年度本屋大賞第5位の作品です。480頁近い長編で、仕事、結婚、家庭問題、それぞれを抱えた30代前半独身女性の心の葛藤を描いています。初出は2016年1月号の小説新潮でプロローグ、エピローグは書き下ろし、単行本化にあたり大幅に改稿したとのことです。
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【読書感想】お探し物は図書室まで

青山美智子さん書下ろし、2021年度本屋大賞第2位の作品です。お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか? 人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。
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【読書感想】52ヘルツのクジラたち

2021年度本屋大賞を受賞した、町田そのこさんの著作です。タイトルにクジラたちとありますが、決して動物日記のような類ではなく、他の人に事情を察してもらえない弱者の心の声を、52Hzという他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラに例えた比喩です。
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【読書感想】八月の銀の雪

伊与原 新さん著作、第164回(2020年下半期)直木三十五賞候補、2021年度本屋大賞第6位の作品です。それぞれ、「八月の銀の雪」、「海へ還る日」、「アルノーと檸檬」、「玻璃を拾う」、「十万年の西風」という短編5篇を集めた短編小説集です。
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【読書感想】オルタネート

加藤シゲアキさん著作で、第164回(令和2年/2020年下半期)直木賞ノミネート、2021年度本屋大賞第8位、第42回吉川英治文学新人賞受賞の青春群像小説です。作者の加藤シゲアキさんは、ジャニーズの人気アイドルグループ「NEWS」のメンバーであることも話題になりました。
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【読書感想】犬がいた季節

昨年、「雲を紡ぐ」で第163回直木三十五賞候補になった伊吹有喜さん著作の2021年本屋大賞ノミネート作品です。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、犬のコーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説の傑作です。
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【読書感想】この本を盗む者は

本書は深緑野分さん著作の2021年度本屋大賞ノミネート作品です。いわゆる空想ファンタジー小説です。そもそもどうして呪いがかけられているのか、誰がどうやってかけたのかというミステリー部分はありますが、ブックカース(本の呪い)によって、作られた世界での描写が多いです。
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【読書感想】推し、燃ゆ

宇佐美りんさん著の第164回(2020年下半期)芥川賞受賞作にして2021年本屋大賞ノミネート作品です。直木賞受賞作やノミネート作品が本屋大賞にノミネートされることは珍しくありませんが、芥川賞受賞作がノミネートされるのは珍しいのではないでしょうか。
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