「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」なのか?

大阪市立中の校長先生が全校集会で発言した内容に批判が高まっている。

 

大阪市立中の男性校長(61)が2月29日、全校集会で「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと。仕事でキャリアを積む以上に価値がある。子育てをした後に大学で学べばよい」と発言していたことが、市教委関係者への取材で分かった。市教委は「不適切な発言」として処分を検討している。

引用:毎日新聞2016年3月12日 西部朝刊

今の少子高齢化を考えれば言いたいことはわかるし賛同する部分もある。ただ、多様化した価値観の世の中で個人の意見を押し付ける内容だし、子供が欲しくても出来ない人もいることを思えば、少々軽率な言い方と言えなくもない。これについて市教委が処分を検討というのもどうかと思うが、今は不用意に言葉を発するとたちまちバッシングを浴びてしまう時代なのだとも感じる。

聞く人によっては受け取り方も大きく違ってくるし、要約として「1人の女性が2人の子供」という表現が一人歩きしてしまって、それが批判の対象になってしまうのも問題だ。

ただ、子供は女性ひとりで作るものではないし、2人という基準も何を根拠にしたものかわからない。単純に日本という国がこれからも平和で安定した国であって欲しいという願いからなのだろう。しかし、残念ながらこの発言からは全体主義的な思想は見えるが、個人の尊厳と言うものは見えてこない。

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